iPhone 6 plus の スクリーンは2208 x 1242 から 1920 x 1080 にダウンサンプリングされている

9/22: その2を書きました

 

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元は 1080p ではない

iPhone 6 plus は 5.5インチの解像度は1920 x 1080ですが、これは2208 x 1242 からダウンサンプリングされているようです。

 

 

Xcode 6 では iPhone 6 plus の解像度は

  • Retina HD 5.5
  • 3x スケール
  • 2208 x 1242

と指定されているのに対して、アップルは iPhone 6 plus は1920 x 1080 だとしています。どちらが正しいのかというと、実は 2208 x 1242 を 1920 x 1080 にダウンサンプリングしている様です。MacBook Pro Retina で解像度を 1920 x 1080 にしたときと同じような仕組み。iPhone シミュレーターにて iPhone 6 plus で [UIScreen mainScreen].bounds.size.height としても帰ってくる値は 736 で、736*3 で 2208 となりやはり一致します。

この辺りに関してはここで詳しい議論がなされています。

1:1 ピクセルマッピングは失われる

2208 x 1242 を 1920 x 1080 にダウンサンプリングすると、23 px を 20 px に収めなければならず、iPhone 6 plus ではこれまで貫き通してきた 1:1 ピクセルマッピングではなくなります。

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こちらにとても分かりやすい図解がありますので是非。

また、1:1 ではなくなるので必然的にぼやけが生じます。しかしぼやけるとは言っても、元が @x3 なので肉眼で確認できるレベルではなく、心配するほどの事ではない模様。

何故 1080p パネルなのか

とても詳しく考察と説明がなされている記事があるのですが、アップルは何故1080pパネルを選んだか、について曰く

  1. コストカットの為。競合デバイス等でも 1080p パネルはよく使われている。iPhone 6 と大きな販売差額はないにも関わらず、より大きなスクリーン、バッテリーとより良いカメラを搭載している。iPadの売り上げに影響を与える可能性だってある。
  2. もしアップル独自のパネルを供給するならば、遅れが生じるから。

と予想。

 

 

何れにしてもネイティブな解像度のパネルを選択しなかったのは事実であり、ダウンサンプリングせざるを得ない状況だったのでしょう。個人的には、Apple WATCH はともかく今回のiPhoneは・・・plus に関しては単純に画面を大きくしただけという印象が拭えませんし、4.7" モデルに関しても、今までのアップルなら iPhone 5s よりさほど大きさを変えずスクリーンサイズを大きくしたはずです。この大きさでこのスクリーンサイズを確保するの?すごい!と言いたかった人は少なくないはずです。5.5" など言語道断。技術的に可能かどうかは別として、イメージの話ですが。やはりジョブス亡き今アップルは明らかに変化していますね。

とか言いつつ 4.7" インチは検討中なんですが・・・これがアップルマジックというやつなのか・・・こわい・・・。