iOS 8 の App Extensions

iOS 8

発表まであと2日を切ったiPhone 6。それと同時に発表そしてリリースが期待されるiOS 8ですが、今回のアップデートは今までとは一線を画すると言ってもいいんじゃないかという印象を受けます。色々楽しそうな新機能が追加されますが、その中でもApp Extensionsは革命的です。

App Extensions

では、App Extensionsとは何か。

  • iOS 8ではついにサードパーティ製のキーボードが使えるようになりますね。これ、App Extensionsです。
  • また、通知センターについにウィジェットが配置できるようになります。これ、App Extensionsです。
  • そして、iOS 7までは例えばこのファイルや画像、共有シートで簡単にあのアプリに渡せればいいのに…なんてこと、ありましたよね。その制限がなくなります。そしてこれもApp Extensions。

つまり… 公式ドキュメントによると:

  • App Extension Programming Guide: App Extensions Increase Your Impact

    Starting in iOS 8.0 and OS X v10.10, an app extension lets you extend custom functionality and content beyond your app and make it available to users while they’re using other apps. You create an app extension to enable a specific task; after users get your extension, they can use it to perform that task in a variety of contexts. For example, if you provide an extension that enables sharing to your social sharing website, users can use it to post a remark while they’re reading email messages or surfing the web. Or if you provide an extension that displays current sports scores, users can put it in Notification Center so that they can get the latest scores when they open the Today view. You can even create an extension that provides a custom keyboard that users can use in place of the iOS system keyboard.

要約しますと、今までは一アプリの垣根を超えることができなかったコンテンツや機能を他のアプリを使っている間でも使用することができるようになりますよ、ということ。スポーツのスコアを表示するアプリなら、それを通知センターにウィジェットとして。今まではアプリの中でしか使えなかったカスタムキーボードも、システムワイドで使えるように。

もちろん各アプリはこの機能を取り入れるためにアップデートせねばなりません。そしてこれに大々的に対応する、と発表しているのが1Password で有名な AgileBits。1Passwordはパスワード管理アプリの老舗ですが、iOS版では自動入力はアプリ内の専用ブラウザでしか出来ませんでした。それが、Safariから直接できるようになります。しかも、Touch IDのAPIも解放されるので5s以降の端末なら指一本で面倒なパスワード入力が済むように。

正に、今まで思っていた出来たら良いのにな、が実現します。もちろん、今までAppleサードパーティに閉鎖的だったのにも確固たる理由があっての事でしょう。セキュリティはもちろんの事、パフォーマンスの懸念もあるでしょう。

個人的にはここのところiPhoneiOSも頭打ちな感じがしていましたし、ここら辺でポリシーを少し緩めてこうなるのは必然だっただろう、と思います。何より便利になるのはいい事です。入れないといけないtweakも減っていいじゃないですか、ねぇ。